理想の老人ホーム

介護

当たり前だが、雰囲気の明るいところがよい。だが、明るいところは意外に少ない。ホームページの写真はどの施設も明るい。でも実際に見学すると、写真とのギャップに驚く。写真では入居者やスタッフが笑顔だが、実際に行くと沈んだ暗い顔をしていることが多い。雰囲気は実際に見に行かなくてはわからない。

施設見学で、まずショックを受けたのは、玄関の外から鍵がかけらることだ。入居者は自由に外に出れない。もし、自分が建物の中に閉じ込めれ、外から鍵をかけれたら、と想像すると、震えた。コロナ禍で日本はロックダウンがなくて良かったと思っていたが、介護施設は常時ロックダウンだ。入居者がいつの間にか外に出て行方不明になってしまうリスクを考えたら、施錠は仕方ないと思う。ただ、ずっとベッドの上にいるのはきつい。施設内に、ラウンジ、中庭、カフェ、運動室など、ベッド以外にも様々な居場所があるといい。気分転換もでき、一日中寝たきりになるのを避けられる。

カフェでは、おやつも買えると良い。自分で欲しいものを選んで、ショッピングする楽しみも味わえる。

施設内に、様々な共有スペースがあれば、移動が増えて、運動不足の予防にもなり、そこでスタッフや他の入居者とコミュニケーションもできる。施設に入ってから、言葉や単語を忘れてしまわないように、社交も沢山してほしい。

日中、アクティビティプログラムが毎日あると良い。運動ができるだけでなく、他の人との会話も増え、身だしなみにも気を配り、ハリのある毎日が遅れるだろう。アクティビティが少ないなら、施設からデイサービスに通えるとよい。

施設の場所は、毎日通えるくらい、近いところが良い。できれば徒歩圏内。どこの介護施設も人手不足なので、100%満足できるケアを施設に求めるのは難しい。足りないケアは積極的に自ら補いたい。

例えば化粧。母は化粧を毎日する。ちょっと近所のスーパーに行くのですら、すっぴんでは外に出ない。顔のシミが嫌で、朝起きてすぐファンデーションでシミを隠し、それによって血色まで隠れてしまった顔にチークで赤みを指す。今はかろうじて自分で化粧をしているが、右手が痛くて顔の高さまで上げるのが、日々辛くなっており、ファンデーションの塗り方も雑で下手になっている。そのうち化粧の仕方を忘れてしまうかもしれない。鏡を見るたびシミが気になって、すっぴんでは部屋から出ることができず、どうにかしようとして、間違ったものを顔に塗りかねない。変なものを顔に塗ってしまわないように、毎朝通って化粧をし、夜はきちんと化粧を落として、肌が荒れないようにしたい。

どんなに良い施設が見つかったとしても、入居後慣れるまでは、家に帰ってきたがるかもしれない。いきなり入居は本人も嫌がるだろうし、慣れるまでストレスになってしまうので、最初は週に1泊からはじめ、次第に週に2泊、3泊、1週間と増やせるのが良い。

医療については、こちらで選んだ医師に担当してもらいたいので、往診または通院を許可している施設が良い。施設と提携しているクリニックに主治医の変更を余儀なくされるところは避けたい。提携している医師の医療方針に納得できない時、施設との関係も悪くなってしまう。

認知症との診断を受けなくても入居できるところが良い。認知症認定されてしまうと、母の口座からお金を使えなくなるリスクがある。母のためにお金を下ろしたり、入居施設からの引き落としに母の口座を設定したら、後で税務署などから、母は正常な判断ができないのに、勝手に母のお金を使ったと見なされるリスクもある。

支払い方法は、月額制がよい。月額制は入居者が長生きすればするほど、施設にとっても収入が安定的に入り、メリットがある。入居時一括払いは避けたい。入居時一括払いは、入居者の回転が早い方が儲かる。入居後も元気で長生きすればするほど、施設にとっても、入居者にとってもWin-Winな月額制が良い。

母が居住するようになっても、小規模宅地の特例が受けられる施設が良い。特定の施設への入居でなければ小規模宅地の特例が受けられなくなってしまう。「特定の施設」の範囲や、入居先が特定の施設の条件を満たしているか確認する必要がある。

そして、最期は看取り可能な施設が良い。施設で世話できないほどの状態での介護を、家庭でできる思えない。施設に慣れたところで、また居住環境が変わるのは母にとってもストレスになる。最期は安らかに施設で、眠るように迎えてほしい。

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